5月の休日を利用して大井川鉄道に行ってきました。写真を交えての大井川鉄道SL乗車記です。

金谷駅(写真奥が大井川鉄道金谷駅)
 大井川鉄道への鉄道アクセスは、大変便利です。JR東海道本線「金谷」を下車するとすぐ横が大井川鉄道の「金谷」です。金谷は東海道五三次の「金谷宿」で江戸時代は大井川の川越人夫が数多く住んでいたそうです。ちなみにお茶の栽培は、幕末から始まり、今では東洋一の大茶畑になっています。ここが、大井川鉄道の玄関口にあたり、ここからSL運行の終着駅「千頭」までは、SLで約1時間10分の旅です。自動車を新金谷の駐車場に止めた私は、金谷駅舎の写真を撮りに新金谷から徒歩で金谷まで向かいましたが、片道で20分もかかってしまいました。大井川鉄道は別名「電車博物館」と呼ばれ金谷駅に入線する列車もバラエティに富んでいます。また、次回訪れたときはそこらをじっくり取材してみたいと思っています。

新金谷駅
 大井川鉄道へ自動車でアクセスされる方は、この「新金谷」が便利。駅構内に大きな駐車場が完備してあります。新金谷の向かいには大きな売店がありました。遠方からの観光バスなども多く止まっており、「大井川鉄道SLの旅」などと書かれていました。なお、新金谷への自動車でのアクセスは、東名高速「姶良牧之原IC」を降りてから金谷方面へ約15分です。ここからSLに乗車、風情豊かな旅が始まりました。新金谷を出てしばらく走ると「神尾」の駅を通過、そこでは数多くの狸の置物がSLを出迎えてくれました。

C11227(千頭構内)
 当日、私が乗車したのは、C11227。C10形の改良型として昭和17年に日本車輌の手によって製造されました。大井川鉄道にはこのC11227の他、49616号・C108・C11312・C12164・C5644の国産SLやドイツ製の1275号・SLいずも号の合計7車両が動態保存され活躍しています。SLはしばらく走ると停車駅の「家山」へ、家山駅から徒歩10分で約500本の桜の木がある「桜トンネル」があります。春のお花見の時期にはすばらしい眺めだそうです。家山から抜里までの間は、お茶園が美しく、この季節新緑に目が眩しいほどでした。

客室
 私の乗った客車は、昭和20年頃のものをそのまま使っているものだそうで、もちろん冷房設備は無し、垂直に切り立った座席に腰掛け、トンネルの度に窓の開け閉めを行う姿に古き良き時代が忍ばれます。照明が白熱電灯なので、トンネル内では結構暗く感じてしまいました。なお、車両連結部のドアには「三等」と書かれてありました。「笹間渡」付近には「笹間渡温泉茶里夢の泉」があります。そこの露天風呂から眺めるSLは最高だそうで、車内からも露天風呂からSLに手を振る多くの人を見かけました。また、このあたりからSLを撮影するカメラマンを沿線に多く目撃することになります。「塩郷」付近には、長さ220mの大きな吊り橋を見ることができました。はじめて渡る人は確実に足がすくむそうです。三浦友和と山口百恵の映画「なんとか、、、(失念)」のロケ地としても有名なところだそうです。

運転台
 大井川を上り約1時間10分で終着「千頭」に到着しました。駅に到着すると機関士さんが、運転の説明をして下さいました。蒸気機関車の運転台は、とても暑く蒸し風呂のようでした。ちなみに石炭は、国内生産が激減し今は輸入に頼っているそうです。時間の関係で、今日の旅はここまでにして、また機会があったら千頭以遠の井川線森林鉄道にも乗車してみたいと思います。寸又峡温泉やアプト式鉄道区間など、見所がいっぱいだそうです。

千頭
 千頭の駅に着くとそこは「井川線」の乗換駅で写真の右側に少し見える白い建物は、「SL資料館」である。大井川鉄道のSLの歴史や写真、部品などが展示してあった。また、それ以外にも大井川鉄道の車両の写真や、訪れた著名人の写真やサインが飾ってありました。映画やドラマのロケではこの鉄道や駅がよく使われるそうです。私はここからタクシーに乗って白沢温泉「もりのいずみ」という町営の温泉施設へ向かいました。乗った「大鉄」のタクシーに「名鉄グループ」のステッカーを発見。ここまできてはじめて大井川鉄道って名鉄グループだったことを実感しました。

名鉄3800形(千頭構内)
 千頭駅構内に人気のSLの横にひっそりと元名鉄の3800形が留置してありました。名鉄オリジナルの番号表示(アメリカンスタイル)がそのまま使われておりすぐにわかりました。昭和24年製造で豊橋ー新岐阜間の特急車両に使われてきましたが昭和47年に大鉄入り、現在も2編成4両が活躍していますが、第1線から離れつつあり、今後が危惧されている車両です。今回はこの列車を見るのも目的のひとつでしたが、あっさり発見できて一安心。

千頭駅構内

 千頭の駅構内は広く、かつての森林資源の輸送目的に作られた鉄道の面影を残しています。ちなみに大井川鉄道の各駅は、古い駅舎やホームがそのまま使われており、映画のロケなどにもしばしば使われるそうです。大井川鉄道は、寸又峡温泉などの観光名所への重要なアクセス鉄道であると同時に、SLを走らせるなど鉄道自体が、大きな観光名所になっているのではないでしょうか。このことが鉄道ファンだけでなく多くの一般の方々も足を運ばれる要因になっているのではないでしょうか。

 大井川鉄道の旅を駆け足でレポートしましたが、また機会があれば出かけて行きたいと思っています。まだ行かれたことのない方は、一度出かけられてみてはいかがでしょうか。(平成9年6月2日)

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